気まずい沈黙は、まあ、ときどき経験しますよね。
今日は、近くの中学校で、「地域教育・・・」、なんだったか、まあそういう集まりがありました。
校区の自治会長に集合がかかったんです。
校長室に、前校長、前教頭、新校長、新教頭と新自治会長が集まりました。
顔合わせと言うやつですね。
名刺交換が終わって、ソファに座りました。
校長あいさつが始まるかと思ったら、始まらなかった。
何かほかのことが始まるかと思ったけど、何も始まらなかった。
気まずい沈黙が校長室を支配したのであった。
気まずい沈黙に耐えきれず、私は、小中一貫教育について質問しました。
小中一貫教育についてはなんの関心もなかったけど、中学校の校長室を支配する気まずい沈黙を破るための、中学校の校長室にふさわしい話題としては、それしか思いつかなかったんです。
前校長が、小中一貫教育について説明してくれました。
なんの関心もない私は、ほほ〜、と感心したふりをして聞いてました。
前校長の説明が終わると、またもや気まずい沈黙。
で、私は、またもや小中一貫教育について質問しました。
またもや前校長が説明して、またまた気まずい沈黙。
しかたないので、私は、しつこく小中一貫教育について質問しました。
前校長は、「それしかないんかい!」とは言わなかったけど、またまた説明して、またまたまた気まずい沈黙。
今度こそ私もネタ切れで、気まずい沈黙のうちに、ごそごそと校長室を出たのであった。
私たちは、「今日のはなんだったのか。呼び出しておいて、もうちょっとなんとかならんのか」とぼやきながら校門を出たのであった。