ドロップのついでにマクリを思い出しました。
マクリというのは駆虫剤です。
海草だったと思います。
私たちの世代くらいまでは大変お世話になったんです。
昭和30年代はじめまでですか、回虫が日本人のお腹にけっこう住み着いてたんですね。
で、マクリを飲む。
小学校で飲まされました。
肝油ドロップがヘンな味なら、マクリは恐るべき味でした。
年に一、二回飲んだんでしょうか。
マクリを飲む日は、小学校は大騒ぎでしたよ。
最悪の日だったんじゃないでしょうか。
マクリを飲むと、あめ玉をもらえた。
当時、何かをもらえるというのは大変なことであった。
何をもらってもうれしかった。
あめ玉をもらえるとなると、無茶苦茶うれしかった。
ただし!
マクリを飲んでから。
私は、あめ玉はいらないからマクリを飲みたくないと思いました。
それほどの味でした。
校長先生か市長か文部大臣か厚生大臣か総理大臣か知らんけど、子供にマクリを飲ませるのはあまりにもかわいそうだからあめ玉をやろうと思ったんでしょうね。
そう思わせるほどの味だったんですね。