しみじみと洗濯機をながめるのは、1歳3ヶ月のゆうちゃんです。
いつだったかウチに来た時、家内が見せたんですね。
洗濯機が回るところを。
それ以来病み付きになってしまった。
ウチに来ると、取るものも取りあえず、まあ、ゆうちゃんが取るものも別にないですが、とにかく家内の手を引っ張って、洗濯機へまっしぐらに突進します。
そして、両手をあげて、「あ〜っ!あ〜っ」と抱っこしろとせがみます。
抱っこして、洗濯機に注水、そして回します。
抱っこしてるのがしんどいので、最近は食堂から椅子を持ってきて、ゆうちゃんを立たせます。
椅子に立って、ゆうちゃんは、東芝二槽式洗濯機銀河をしみじみとながめます。
家内は、東芝二槽式洗濯機銀河のファンなんです。
銀河発売以来のファンです。
他の洗濯機には目もくれず銀河一筋ウン十年。
銀河のトラディショナルかつファッショナブルなルックスに惚れたのか多彩な機能に惚れたのかお手頃な値段に惚れたのか。
ウチの奥さんをなめてもらっては困ります。
ルックスや機能や値段で洗濯機を選ぶような人じゃない。
音です。
音が決め手です。
椅子に立ったゆうちゃんは、東芝二槽式洗濯機銀河の洗濯槽を指さして、「あ〜っ!あ〜っ」と声をあげます。
「回せっ!」ということですよ。
スイッチを入れる。
ゴ〜〜〜ッ!
東芝二槽式洗濯機銀河特有の温かみのある重低音が響きます。
フルトヴェングラー指揮のベルリンフィルを思わせる人間味豊かな回転音にゆうちゃんはうっとり聞き惚れます。
他の洗濯機ではこうはいきませんよ。
家内はこれに惚れたんです。
この音は、東芝二槽式洗濯機銀河でないと出せません。
ゴ〜〜〜ッ!
しばし聞き惚れていたゆうちゃんは、おもむろに脱水槽のふたを開ける。
からっぽの脱水槽をしみじみとながめると、水流渦巻く洗濯槽に目をやり、渦巻く水を確認すると、再びからっぽの脱水槽をのぞきこむ。
洗濯槽⇔脱水槽。
この動きを何度か繰り返し、渦巻く水を手でびちゃびちゃさわり、東芝二槽式洗濯機銀河を堪能したゆうちゃんは、また「あ〜っあ〜っ!」と叫んで、椅子から降ろせて要求します。
こう書くと、ゆうちゃんが他愛もない赤ん坊のように思えるかもしれませんが、この↓きりっとした見合用写真を見て下さい。
立派な青年、という感じでしょう。
どこへ出しても引けは取らんと思うんですが、洗濯機オタクが玉にキズかな。
いい人いませんか。