今日は、父の日なんですね。
すでに「父意識」希薄となった私にとっては、特別の日ではありません。
印象に残る父の日と言えば、私が、私の父に酒をプレゼントした60年ほど前の父の日です。
小学生だった私は、晩酌党の父のために、日本酒をプレゼントしようと思ったんです。
小遣いを握りしめて、酒屋に行ったら、酒屋のオヤジは私が差し出した金を見て困惑の表情を浮かべた。
そして、出してきたのが、「新清酒」の小さなビンだったんです。
合成酒です。
私が持って行ったカネでは、それしか買えなかった。
小学生の私に、「清酒」と「新清酒」のちがいがわかったのか?
わかりましたよ。
「安もんの酒」ということはわかった。
母に、「新清酒」ということは内緒で、父に飲ませてほしいと頼みました。
なにも知らずに飲んだ父は、味についてなにも言わなかった。
それ以来、酒の味なんてそんなもんなんだ、と思い続けて今日に至るんですから、大きな体験であった。
それにしても、父親意識は薄らぎました。
男性意識は・・・?
こないだ、乗馬クラブで、馬のそばに近づいたら、その馬が神経質に動く。
嫌がるようなことはしてないのに、と思ってたら、指導員が、「若草さん、その馬、男性が嫌いなんですよ」
ふ〜ん。
まだまだ私もいけてるんですな。
私に男性を感じない人は、馬以下。