『印象派の技法』という本を読みました。
40年前の本です。
アメリカの古本です。
向こうの古本をよく買いますが、カビくさいことがあります。
この本は、最高にカビくさかった。
「AVON HIGHSCHOOL」という判が押してある。
高校の図書館の本を処分したんですね。
貸出カードがついてたけど、二人しか借りてない。
40年ほどアメリカの高校の図書館の棚にあって、二人しか借りないとこれほどカビくさくなるのか。
技法書はよく読む方です。
読んだからといってうまくなることはないとわかってるのにやめられない。
困ったもんです。
画家のボナールは、「失敗が絵に生命を与えることがある」と言ったそうです。
「なるほど!」と思いました。
思いましたが、そんな経験したことない。
イギリスの画家シッカートは、「良い描き方とは、幸運な偶然を生み出す描き方のことである」と言ったそうです。
「なるほど!」と思いました。
思いましたが、それってどんな描き方?
ボナールだったかシッカートだったかヴィヤールだったか忘れたけど、「名詞を描くな、動詞を描け」と言ったそうです。
「なるほど!」と思いました。
「深い!」と思いました。
思いましたが、すぐに、なんのこっちゃと思いました。
「なるほど!」と思うことの多い本であった。
↓「なるほど!」と思いながらことちゃんを描いてます。
読んで「なるほど」はあるけど、描いて「なるほど」はないもんですな〜。