今日は美術予備校。
夏休みに入ったのか、いつもはいない高校生が3人デッサンに励んでました。
社会人クラスでは、私よりいくつか上の男性Aさんが、水彩風景画を完成。
先生の指導を頼りに、半年くらいかけた力作です。
Aさんは、この予備校に通いだして三年目です。
やっと課題を終えて、これが初めてのオリジナルです。
まあ、しっかり描けたと思います。
先生が、「いや〜、Aさん、これはぼくにも描けませんよ!」
せ、先生、それはちょっと・・・。
帰り道でAさんが、「途中でイヤになりました。自分一人で描いてたら、とても半年がんばれませんね」
「たしかに。私の模写も、半年、一年がかりですけど、家でなら、適当に切り上げてますね」
「昔の巨匠は、私が描いた風景画なら、どれくらいかけて仕上げるんでしょうね」
「昔の巨匠はあんな絵は描きませんよ」
「・・・」
「昔の巨匠は、職人です。プロです。9歳10歳から修行を重ねてるんですよ」
「そうか・・・私は、プロにはなれないですな」
「なれません!」
きっぱりと言い切ったら、Aさんが少しさびしそうな顔をした。
ひょっとして、プロを目指していたのであろうか。
↓プロは目指していない私の、「フェルメール:ギターを弾く女」1か月目。