きのうは美術予備校の裸婦デッサン会。
受験生10人と社会人4人参加。
社会人のうち3人は、私と同年輩です。
受験生だからといってうまいとは限らない。
3人、うまいと思いました。
受験生のうまさは、迫力あります。
若い!という感じです。
先生も時々、「こういうのは若い時しか描けません」と言われます。
それに比べて、我々社会人の絵には人生経験がにじみ出るかと言うとにじみ出ない。
にじみ出るほどのものがないんでしょうな。
裸婦デッサン会は今日で4回目で、これまでは、3分とか5分の短いポーズでしたが、きのうは固定ポーズ。
同じ立ち姿で、15分6回。
きのうのモデルさんは、服を着ているときは、小柄でやせた人と思ってたけど、脱ぐと均整のとれたいい体型でした。
モダンダンスをしているそうで、きたえてるんですね。
立って微動だにしないのに感心しました。
カルチャーセンターにもモデルさんが来ますが、予備校に来るモデルさんと種類が違うんじゃないかと思います。
カルチャーセンターでは、モデルさんはよく動くんです。
モデルの種類が違うんじゃなくて、緊張感が違うんでしょうな。
カルチャーセンターで高齢美術愛好家の前に立つのと、予備校で受験生の前に立つのとでは違って当然と思います。
描き終わると、作品を並べて先生の講評です。
私と同年輩の男性Aさんは、半年ほど前から絵を始めた初心者です。
きのうのデッサンも、「半年ほど前から始めたんだな」とわかる出来でした。
先生に感想を聞かれたAさんは、ひとこと、「なさけないです」と答えました。
それを聞いて、全員、心の中で大きくうなずいたと思います。
満場一致。
先生は、「そのなさけなさをバネにがんばりましょう!」と言われたので、先生公認のなさけなさということになりました。
Aさんは、非常に真面目にがんばってるので、グングン上達するのはまちがいない、と信じたいです。
私は、モデルさんのきたえられたおなかが美しいと思いました。
おなかにできる影を描こうとしたんですがうまくいきませんでした。
先生は、「おなかの影、いい線いってるんですが、この影は、○○筋と××筋と△△筋によって出来た影なんです。そういう解剖学的知識をもとに描くと、もっと的確に表現できるようになります」と言われました。
よくそういう指摘を受けるので、ときどき「解剖図」は見るんですが、頭に入らんです。
ぜ〜んぜん入りません。
私の頭を解剖したいくらいです。
私なりになんとか描けたと思ってたんですが、先生の作品を見た瞬間、「だめだ!なさけない!」と思いました。
先生の凄さを再確認できてよかったです。
↓解剖学的知識がないとこうなる。