陸上の世界選手権。
男子100メートル走のボルト選手を、「世界最速の男」と紹介するのが、前からヘンだと思ってました。
50メートル走があったら、そこで勝ったら世界最速?
「韋駄天」という言葉も消えてしまったようです。
陸上では、100メートル走とマラソンが一番注目を集めますね。
200メートルとか、800メートルとか、1500メートルとかは、「その他大勢」という感じです。
「ハンパもの」?
10進法世界に住んでるからでしょう。
柔道が体重別なんだから、陸上にも、身長別とか、股下別とか、靴の大きさ別とかあってもよさそうです。
ランニングで思い出すのは、高校時代の数学天才少年A君です。
東大で数学一筋というイメージにふさわしい、色白で、すらりとというかひょろりとというか、長身で、物静かで、同じクラスだったけど私との共通点も接点も皆無といってよろしい。
そのA君の走る姿をいまだにおぼえてる。
体力測定か何か忘れたけど、彼がグランドをぐるぐると走ってるんです。
ふらふらというかふわふわというか、あきれるばかりのスローペースで、ひょうひょうとタンタンとモクモクと走ってました。
久々に私の脳に聞きたい。
なぜ、ふらふらと走るA君の姿をこれほど鮮明におぼえてるのだ。