毎日晩酌を楽しんでいた私が、神のタタリか飲めなくなってしまってから一年近くになります。
さびしいです。
おもしろくない。
きのう、家内が紅茶を入れました。
家内は、ブランデーを入れるんですが、私の分まで入れてしまった。
わずかの量だし、飲めるかと思いましたが、私の舌は受け付けませんでした。
紅茶にたらしたブランデーもダメ。
飲めないということには慣れましたが、新聞に酒の記事が出てると腹が立つ。
「日本酒の選び方」とか、「地ビールの楽しみ方」とか、ウイスキーがどうとかワインがこうとか、見出しを見るだけで腹立つ。
先日も、新聞の全面広告で、バカラのクリスタルグラスの写真がずらずら出てた。
腹立つ。
こういうグラスでウイスキーを飲んだらうまいだろなと思うと腹立つ。
新聞にこれ見よがしに並んだバカラのグラスを次々に叩き割りたいという衝動に駆られる。
歩きはじめたみーちゃんにお酌してもらうという楽しみがなくなったと思うと腹立つ。
子供のお酌もうれしいもんですが、孫のお酌もうれしいです。
我が人生で忘れられない思い出は、長女が2歳くらいのときでしょうか、初めて徳利を持って酒を注いでくれた時のことです。
あほか。
はなちゃん、ことちゃん、ゆうちゃんにはお酌してもらいました。
次は、あきらくんで、その次はしょうちゃんで、トリはみーちゃんのはずでした。
美しい夢は残酷にも奪われた。
失意の晩年です。