生後20日のしょうちゃん宅に行ってきました。
きのう、我が家からしょうちゃん宅に旅立ったばかりなのに、もう行ってきたのかと思われるかもしれませんが、それでなくても多忙な私が、車で10分のしょうちゃん宅に好き好んで行ったわけではありません。
行かねばならぬ理由があったんです。
今日、家で昼ごはんを食べてたら、人の声が聞こえたような気がしました。
家内は用事で忙しいから夕方まで帰らないと言ってたし、空耳かと思ったんですが、聞こえるんです。
なんだろうかと耳をすますと、なんと、「おじいちゃ〜〜〜ん!」というしょうちゃんの呼び声なんです。
かわいいじゃございませんか。
生後20日の小さな身体で、声を限りに、「おじいちゃ〜〜〜ん!」
これは行かねばならぬ!
行かねばならぬ、お放しくだされ妙心殿、落ちぶれ果てても平手は武士じゃ、利根の川風たもとに入れて、月に棹さす高瀬舟、なんかようわからんけど、お嫁さんに電話しました。
「モシモシ、しょうちゃんの呼ぶ声が聞こえるのでこれから行きます」
「おとうさん、だいじょうぶですか?」
「ありがとう。しょうちゃんを抱っこしたので、腰はちょっと痛いけど、まあ身体は大丈夫」
「いえ、身体じゃなくてアタマの方」
「え〜かげんにしなさい!」
「ホントにネッ!」
ガチャンと電話を切って、駆けつけました。
息せき切って駆けつけた私を見たしょうちゃんは、「わ〜い!おじいちゃん!来てくれてありがとう!」てなことは言いませんよ。
なにせ相手は新生児。
澄ましたもんです。
「何しに来た?」という雰囲気ですね。
それでも私がミルクを飲ませると、ゴクゴクゴクと40ccを一息に飲んで、「ぷっは〜〜〜!うまい!あんたのお酌で飲むのが一番うまいワ!」、いやあ、生後20日でうれしがらせを言うなんて、憎いねっ!こんちくしょう!
そこへ、ピンポ〜ンとチャイムが鳴りました。
誰かと思ったら、現れたのは、なんと、家内じゃありませんか。
「今日は忙しかったんじゃないの?」
「えへへ。忙しくて、遅くなると思って焦ってたら、なんだか人の声が聞こえるの。空耳かと思ったら、なんと、しょうちゃんが、『おばあちゃ〜〜ん!』と呼ぶ声じゃないの。それで取るものも取りあえず飛んできたのよ」