「芸人殺すにゃ刃物はいらぬ、雨の三日も降ればよい」
むかしの寄席芸人の間で言われてたようです。
今日は、ウチの自治会主催の「影絵公演」でした。
子供たちが集まってにぎやかに楽しいひと時のはずでした。
お菓子も三十人分用意しました。
影絵は今年が初めての企画なんですが、これまでの人形劇には、だいたい子供二十人、付き添いの大人が十人ほどという感じでした。
それが、雨です。
朝から冷たい雨です。
影絵グループのメンバーと自治会役員の十数名が待ち構える中、やって来た子供は二人であった。
二人でっせ。
その二人も、自治会長の孫。
もちろん、影絵グループのメンバーも自治会役員も大人でございますから、落ち込む気配は微塵も見せず、と言いたいけど見えてたかもしれんが、そして精いっぱいの笑顔はややこわばっていたかもしれんが、定刻1時半、「それではそろそろまいりましょうか!」と、私の司会でハデにご陽気に破れかぶれでスタート、式次第としてはまず自治会長あいさつということだったんですが、会長が、「まあ、いいでしょ」というのでカット、間が持たないので、「奈良を代表する影絵グループというよりいまや日本を代表する影絵グループ」とメンバーの皆さんがあきれ顔なのも構わず口から出まかせにしゃべりまくろうと思ったけど、聞いてるのが子供二人とウチの奥さんと自治会役員3人と老人会のお一人だから、適当なとこで終わって「公演」に移りました。
会長の孫は、小学校一年生と幼稚園年中さんの元気な兄弟で、影絵の歌に合わせて声を張り上げるは踊り出すは、まあこの二人のためにだけでも良かったということにしておきましょう。