『ラーメン大使』という映画は、無茶苦茶でした。
映画というのが、もともと無茶苦茶なもんなんでしょうね。
ウチの娘たちが小さいころ、父が映画に連れて行きました。
『インディジョーンズ』シリーズでした。
帰ってきた父が、「むちゃくちゃやなあ。活動写真やなあ」と言いました。
藤田まことさんが、自分が主演した映画の試写を見て、話がぜんぜんつながってないので監督に言ったら、「それでいいんだ」と言われたと首をひねってました。
映画を見に行く人は、筋も前後も気にしてないんでしょう。
オリンピックが人気なのは、なんか動いてるのを見てるだけでいいからでしょうね。
なぜこんなことをするのかと考えたら、落ち着いて見てられないと思います。
「そこに山があるからだ」というのはまだわかるけど、わざわざ山を作って苦労してる感じです。
わざわざ作った山であろうと、そこで飛んだり跳ねたりしてるのを見るのがうれしい。
テレビがあるからですよ。
ラジオだとそうはいかん。
もちろん、本当に好きな人は、ラジオ中継でスキージャンプを聞くでしょうし、フィギュアスケートを聞くでしょうし、アイスホッケー、カーリング何でも聞くと思います。
私は聞きません。
いや、聞くかな。
たしか、ローマオリンピックのラジオ中継を聞いたような気がします。
う〜ん、人間は、何か動くものを見たり、何か音を聞いたりしてれば喜ぶようにできてるのかな。