録画してあった西部劇『エルドラド』を見ました。
「ナニ!?3日前に、西部劇はもう見ませんと言ったとこじゃないか!」
まあ、そうなんですが、『エルドラド』が録画済みだったことに気付いたんです。
もったいないので見ました。
色がきれいなのと、出だしがちょっとひねってあるみたいで期待しました。
話はいつもの西部劇です。
西部の町エルドラドの「悪い牧場」が「良い牧場」の土地を奪おうとしてる。
保安官のロバート・ミッチャムは「良い牧場」を守ってやろうと思ってるけど相手が大勢なので困ってるところへふらりと現れたのが正義の殺し屋ジョン・ウエインです。
二人はなんかしらんけど「♪親の血を引く兄弟よりもかたい契りの義兄弟」みたいです。
実は、ジョン・ウエインは「悪い牧場」の用心棒として雇われてやってきたんですが、「悪い牧場」とは知らんかった。
で「悪者の味方はできない」と断りに行った帰りに、ちょっとした手違いから「良い牧場」の息子に銃撃されて撃ち返したので息子が死んでしまう。
で、息子の遺体を「良い牧場」に届けて、事情を説明したら父親は納得してくれたけど姉は納得せず、ジョン・ウエインを銃で撃つ。
撃たれたジョン・ウエインは、銃弾が腰に残ったままで町に戻って療養生活になる。
世話をするのは、西部劇でおなじみの謎のベッピンさんです。この女性は、ロバート・ミッチャムともジョン・ウエインともなんかあったようななかったような、色っぽくて知的で、男がどんな馬鹿なことをしても暖かく抱いてくれる人みたいです。
ここまではいいんです。
療養生活に入ったと思ったら、画面が変わって「さてそれから半年後」ということになるのでびっくりです。
さらにびっくりなのは、「悪い牧場」と「良い牧場」の話はなかったかのように、ジョン・ウエインが「皆さんお世話になりました。もめごとのある鉱山に行ってきます」といって馬に乗って去るんです。
いくら西部劇でもそれはないと思います。
「良い牧場」はどうなるんですか。
で、私の感覚では次の日くらいだと思うんですが、店で食事をしてたジョン・ウエインが、エルドラドの町の保安官ロバート・ミッチャムが若い女に騙されて捨てられてやけくそになって二か月前から酒浸りの生活を送ってると聞くんです。
なんか時間感覚が無茶苦茶だと思うんですが。
やり手の保安官を無茶苦茶にした女は出てきませんが話自体が無茶苦茶だからべつにかまわない。
最後は、ジョン・ウエインとロバート・ミッチャムと、ぼんやりしてるけどいいとこもある爺さんと、頼りなさそうだけどいいとこもある若者が一致協力して悪者たちを殺しまくってめでたしめでたし。
意外なのは、一件落着、町を去っていくのはジョン・ウエインのはずですが、どういうわけかベッピンさんが町を去る。
どうでもええけど。
このベッピンさんはウイキペディアで調べたら、ミスアメリカ最終ステージまで行った人で、1950年代にはレブロンの口紅や水着のコマーシャルで超売れっ子だったようです。
その後映画やテレビに出て、億万長者と結婚して離婚して、派手な人生ですね。
さあ、これで未練なく西部劇はおしまいです。