ヤン・ファン・アイクの『受胎告知』を模写してます。
いつごろ完成するかは、美術予備校の先生に聞いてください。
楽しみというか心配というか。
ヤン・ファン・アイクは、なぜこういう絵を描こうと思ったんでしょうか。
「白黒で、大理石の彫刻みたいに描いたら、みんなびっくりするだろう!」と思ったんでしょうか。
それとも、注文主が、「絵の方が彫刻より安上がりだ」と思って、描かせたんでしょうか。
私は、色付きのほうがいいと思います。
ただ、ヤン・ファン・アイクの「色付き受胎告知」を見たら模写する気にはなりません。
難しすぎるというか、ややこしすぎるというか、まともな神経の持ち主に手の出せるようなものじゃありません。
この「受胎告知」を見てると、天使とマリア様が対等みたいな気がします。
同じ場面を描いた絵でも、天使がひざまずいてるのもありますが、そっちだとマリア様の方がえらいんでしょう。
二人とも、重たそうな服ですなあ。
マリア様はいいとして、天使はこれでは飛ぶ時はばたくのがしんどいと思います。
マリア様は、分厚い本を持ってますが、新約聖書はまだできてないから、旧約聖書ですかね。
マリア様の時代、巻物じゃなかったんでしょうか。
いろいろ考えながら描いてるんですが、いちばん考えるのは、ヤン・ファン・アイクは、この作品にどれくらい時間をかけたかということです。
悩むことなく、さっさっさ~!と仕上げたような気がするんですが、どうなんでしょうか。