ヤン・ファン・アイクの『受胎告知』の模写をしてます。
まるで彫刻みたいに描いてます。
おもしろい描き方だなあと思ってたんですが、今読んでる本におもしろいことが書いてありました。
ルネッサンス以前から、「画家と彫刻家はどっちがえらいか?」という、まあどうでもいいようなことが真剣に論じられてたそうです。
もちろん、画家は画家の方がえらいというし、彫刻家は彫刻家の方がえらいという。
レオナルド・ダ・ヴィンチなんか、「彫刻家はホコリだらけになってあわれなもんだ」みたいなことをいってたらしい。
絵も彫刻も手掛けたミケランジェロは、「両方できるのがいちばんえらい」と威張ってた。
まあ、ミケランジェロに威張られても、「はいはい」というしかしゃあないですね。
で、画家が「ワシのほうがえらい」というのに、こういう彫刻みたいな絵を描いたそうです。
「ほれ、石なんか彫らんでもええやん」
実際に、彫刻より安いし早いということで、こういう絵で間に合わせる客もいたみたいです。
ああでもないこうでもない、ああいえばこういう、いろいろおもしろかったでしょうね。