家内が退院してから初めての病院。
大病院の大駐車場はいつも満杯です。
院内での待ち時間長いです。
待ちくたびれた患者さんが隣の人にぼやいてました。
二人とも70代と思える女性で、初対面みたいでした。
待ちくたびれてぼやいてるのは「新人」、相手は「ベテラン」のようです。
「長いですな~。待ってる間にくたびれますわ」
「待ち時間、さっきは90分でしたけど、60分になってます。こんなもんですよ」
「予約時間に来たら駐車場に入れられへんから、はよ来てますやろ。余計に待ち時間が長いですわ」
「まあ、センセが一生懸命見てくれてはるから長ごうなるんですからな~。待つ言うても、椅子はあるし、冷暖房はあるし、文句言うたらバチ当たります」
「・・・」
「初めて病気になったらびっくりしますやろ。どないなったんやろて。それをセンセが見てくれはるんやからね。見てやらん言われたら、どうしようもおませんがな」
「・・・」
「熱心に見てくれはって、ていねいに説明してくれはるからてくれ長ごうなるんですわ。ありがたいことですわ。センセら、ご飯食べる暇もおませんがな。お医者さんて、誰でもなれるもんとちがいますからなあ。センセ作るいうてもすぐにはできんのやからね。国はもっと力入れてセンセを育ててもらわんといけません」
「まあ、いいお話聞かせてもろて」
「女同士は、待ってる間にこうやっておしゃべりもできますけどなあ。男の人はなあ」
「そうですねえ。男の人は気の毒ですねえ」
医師を育てる話が、男は気の毒という結論になった。
前にも、「病院では男の人は気の毒」という話を聞いたことがあります。
気の毒なんですかねえ。