若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

開拓農民

家内と近所の「よろずやさん」に行きました。

なんでもあります。

花の苗、土、肥料、殺虫剤、クワなど園芸用品から、トイレットペーパー、洗剤、セロテープ、乾電池、サンダル、マジックインキ、のし袋など、日用品、文具となんでもある。

町内では一番広い店です。

親子経営で、私よりいくつか年上と思えるおやじさんとおかみさんは一目見て「いい人!」と思える顔で、おまけに訛りがあるのでよけい「いい人感」が増します。

息子夫婦も「いい人感」にあふれてて、なんちゅうか「いい人感」あふれる店です。

いつ行っても高齢者が椅子に座っておやじさんたちとおしゃべりしてる。

花とクワを買いに行ったんです。

家内がグラジオラスの球根を買って、庭に植えるのにクワを買う。

ちょこっと土を掘り返すだけなんでスコップでもいいと思うんですが家内がクワという。

おかみさんとクワの置き場に行ったらいろいろあるんですね。

「これなんかじょうぶですよ。開拓にも使えますよ」

「い、いや、開拓なんかしませんよ」

結局、おかみさんのおすすめで「開拓用クワ」にしました。

おやじさんが「使ってるうちにゆるんできますから、ここを金づちでガンガンたたいたらまた締まります」

「いや、ゆるむほど使いません」

おかみさんも横から口を出す。

「ゆるまないように、使う前にここに水をかけるといいですよ」

「いやいや、ゆるむほど使いませんから」

 

きっとお二人は若いころ開拓農民だったんですよ。

二人でクワをふるった頃のことを思い出したんでしょう。

 

帰ってからグラジオラスの球根を10個ほど植える場所を10分ほど開拓してへとへとになってしまった。