朝日新聞はすみからすみまで読んでますが、黒枠広告も好きというのもアレですが、楽しみにしてるというのもナンですが、まあそんな感じです。
おもしろいのはあまりない。
あたりまえです。
今日のは企業経営者の黒枠広告でした。
「薬石の効なく」ということばが古典的だと思いました。
「薬石」の「薬」はわかるけど「石」とは何かと調べたら、「ハリ」のことだそうです。
金属でハリを作る前の昔々の話ですね。
昔々から「薬石」に頼ってた。
昔々は薬石の効ないことが多かったと思います。
しかし、「薬石に功あり」と思ってるから「薬石の功なく」というぼやきがでてくる。
紀元前5千年ほど前、薬石に効あると気づいた。
やった!と思っていろいろがんばったけど薬石に功ないこともあるとわかって紀元前4千年ごろ「薬石の功なく」という言葉が流行りだした。
ちがうかもしれない。
昔々、薬石は貴重で高価だった。
だから「薬石功なく」というのは「いろいろあれこれためしました。お医者さんやハリの先生にも来てもらいました。カネ使いました。お宅みたいなほったらかしの野垂れ死にとはちがうんです」というような意味だったかもしれない。
ちがうかもしれない。
今日の黒枠広告の最後に亡くなった方の辞世の句が掲げてありました。
逝く春やわが人生に悔いはなし
すばらしー。
黒枠広告でうれしくなるのは珍しいです。