若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

「L」と「R」

『英語しゃべり方教室』を読んでます。

前に読んだ『英語つづり方教室』『英語区切り方教室』とあわせてデビッド・クリスタル教授三部作です。

3冊読んで思うのは、英語はむずかしくてややこしいということです。

日本人にとってじゃないですよ。

イギリス人にとってむずかしくてややこしい。

気の毒である。

日本人にとっても日本語はむずかしくてややこしい。

気の毒である。

 

イギリス人が発音で悩むのは人の苗字だそうです。

字を見ても何と読んでいいのかわからない苗字が多い。

苗字はまだいい。

地名となると「なんでこんな読み方するの」「なんでこんな読み方できるの」というのが多い。

これも日本と同じですね。

 

今イギリスのアナウンサーが世界の地名をどう読むかで困ってる。

たとえばポーランドの地名を今までは適当にイギリス風に読んでた。

それで問題なかった。

ところがポーランド移民が増えて苦情を言ってくる。

まともに言ってほしい。

当然です。

そして、英語が世界に広がっていろんななまりの英語ができてくる。

昔は「インドなまり」とか「オーストラリアなまり」とか数は知れてた。

昔は「標準英語で話しましょう」と言ってられたけどもうそんな時代じゃないそうです。

「ジャマイカなまりこそあなた自身の英語です」という感じらしい。

 

いろいろ書いてあって最後の締めのところに「日本人がLとRの区別ができないのは有名な話だが」という文章が出てきてうれしかった。

取り上げられてるのは日本人だけですよ。

クリスタル教授の説では、LとRの区別ができないことこそが日本人のアイデンティティなのであって大いに誇ってよろしいということになるように思うけどちがうかもしれない。