私たちにとって何年振りかの四か月児てっちゃんが来ました。
久しぶりなので不審者扱いされるのではないかとちょっと心配でした。
てっちゃんにとってパパママ兄姉以外はほぼ不審者のはず。
パパに抱っこされて入って来たてっちゃんは私を見た。
無邪気な瞳、ではなかった。
腹に一物、という目でじ~っと見つめてた。
好意的に言えば「この人、どっかで見たことあるなあ」という感じ。
まだ四か月児にはそういう感覚はないかもしれない。
そういう感覚以前の感覚で探ってる目つき。
「この人、どっかで見たことあるなあ」という感覚を養ってるんでしょう。
その感覚をかく乱するために私は目をむいたり舌を出したりひょっとこ顔をしたり激しく動いた。
作戦成功!
てっちゃんはニヤッと笑った。
なんかわからんけど笑いでごまかしておこう、という感じ。
四か月児にそういう芸当はできないけどそういう芸当の練習してるんだと思います。
対面の儀式がすんでてっちゃんは私の腕に抱かれました。
ニコニコおりこうちゃんである。
キョロキョロ部屋の中を見回してる。
しばらくするともぞもぞ動き出した。
ママを要求してる。
てっちゃんは最近ママを要求するようになったそうです。
今まで見たいに兄のしょうちゃんや姉のみいちゃんのお守りではがまんできなくなってるみたい。
堂々と、ママを出せ!と要求する。
いや、べつにスナックに押し掛けた借金取りみたいすごむわけじゃないですよ。
で、もぞもぞ動くてっちゃんをママに渡したらすました顔で腕に納まってました。
おさまったと思ったら眠りに落ちて行きました。
四か月児ってこんなもんだったかなと思いました。