若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

理不尽な上司

小学4年生あきらくんのママが動画を送ってきました。

あきらくんが漢字ドリルをしてるとこです。

 

小学生になった孫を見て「たいへんだなあ」と思わせられるのが「漢字ドリル」。

同じ漢字を繰り返し書いてるのを見ると心から同情します。

日本人として逃れることのできない苦行。

いつの日か漢字ドリルのない時代が来るのであろうか。

 

「ドリル」で中学の校長先生を思い出した。

朝礼の時「訓話」があるんですが先生はいつも英語の単語を三つ持ち出して「みっつのA」とか「みっつのC」とか言ってた。

 

どれもためになるお話だったと思うんですが、「みっつのD」というのがあってそのひとつが「ドリル」だったことだけおぼえてる。

「繰り返しやることが大切だ」と先生が言うのを聞いてイヤな感じがした。

先生の数ある訓話の中の数ある英単語のうちのそれだけおぼえてるんですから私がいかに「繰り返しやること」が嫌いだったかを物語るエピソードである。

 

さて、あきらくんの漢字ドリル。

漢字ドリル帳をひろげてる。

上の段にいろいろ漢字が書いてあって、その下にあきらくんがびっしり漢字を書いてる。

 

「差」「念」「景」「録」「司」。

 

あきらくんは漢字をおぼえるのにいろいろあれこれ工夫してるみたいです。

記憶法の一つ「連想法」というのがあります。

たしかにその漢字だけ独立でおぼえるよりなにかに関連付けた方がおぼえやすい。

 

あきらくんが独り言を言ってるのであきらくんの工夫の跡がわかります。

 

「念」

「う~ん・・・これは『ラ』と『心』やな。らこころらこころ」

 

い、いや、それでは上の「かさ」が足りませんがな・・・。

 

「景」

「う~ん・・・これは『ひ』と『きょう』やな。ひきょうものひきょうもの」

 

い、いや、それでは関連付けというよりただのこじつけですが・・・。

 

「司」

「う~ん・・・これは・・・『理不尽な上司』やな。りふじんなじょうしりふじんなじょうし」

 

あ、あのね~、き、きみね~・・・。(-_-;)

小学4年生男子のボキャブラリーに「理不尽な上司」あり?

 

仮にあったとしても「司」という漢字をおぼえるのに「理不尽な上司」を持ち出すのあり?

 

あきらくんの連想力の豊かさは認めるし、「司」という字をおぼえるのにそれが一番ラクならそれでいいけど。

 

何十年か後、あきらくんが理不尽な上司にぶつかった時漢字ドリルのことを思い出してぐっとこらえるかな。