能登半島の大地震で大きな被害を受けた地名の中で「七尾」が頭に引っかかった。
七尾。
なんかあった。
七尾・・・。
思い出した。
「能登の七尾の冬は住憂き」
文句は思い出したけど、なんだったか。
芭蕉の俳句かな。
たしか大学で習ってそのとき買った本に出ていたはず。
で、本棚からその本を引っ張り出した。
しかし昭和45年出版なので大学を出た後。
パラパラ見てたら記憶にある句があった。
市中は物のにほひや夏の月 凡兆
あつしあつしと門々の声 芭蕉
高校で習ったことを思いだした。
その続きに
道心のおこりは花のつぼむ時 去来
能登の七尾の夏は住憂き 凡兆
大学のとき買った本ではなかったし芭蕉の句でもなかった。
わけがわからなくなってあっちこっち読むとあっちこっちおぼえてる。
高校で芭蕉七部集をみっちりやるわけないし25、6歳の私が芭蕉七部集をみっちり読むとは思えない。
どういうことであろうか。
「能登の七尾の冬は住憂き」はわかったけど謎が深まってしまった。