眼科医院もほとんど我々の年代です。
夫婦で来てる人も多い。
夫婦の形は様々ともいえるし似たようなものともいえる。
待合ですわってたら高齢女性が入ってきた。
見るからに「元気な田舎のおばあさん!」という感じで、受付の女性にさっと手をあげると「おはよう!」と明るく叫んだ。
常連さんですね。
そのあとから見るからに「元気のない田舎のおじいさん」という感じの高齢男性が置いて行かれてはならじとばかりあたふたよろよろ入ってきた。
私が検査を終わったころ二人も診察室から出てきてソファにすわった。
しばらくして窓口の女性がお二人に向かって「〇〇さ~ん!」と声をかけた。
当然元気な高齢女性が支払いに行くと思ったら行かなかった。
彼女はおじいさんを見ると「バッ!バッ!」と腕を激しく二度振って無言で窓口を指した。
「払いに行け!」というボディランゲージですね。
おじいさんはよろよろ立ち上がって390円払った。
払うのを見届けるとおばあさんはすっくと立ちあがって窓口の女性にさっと手をあげると「ありがとう!」と元気よく叫ぶやさっさと出て行った。
置いて行かれてはならじとあたふたよろよろ後を追うおじいさんの行く手に幸多かれと祈ったのであった。