若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

バッハ、ハイドン、ベートーベン

新聞のクラッシックCD全集の宣伝で、久しぶりに、「あのベートーベン」を見た。
「あのベートーベン」です。
小学生の時初めて見たときから、私は、「この人は、何でこんな顔してるんやろ」と思っていた。
ベートーベンだけではない。
バッハ、ハイドンその他大勢。
音楽の教科書、音楽のノート、音楽室の壁の彼ら。
私にとって、音楽教室の彼らは、理科室の人体模型と同じくらい気持ち悪かった。

だから大人になって、何かの本で、「彼は父なるハイドンと呼ばれていた」という文章を読んだ時、そうだろうと思った。
ところが、後になって、ハイドンは、「パパ・ハイドンと呼ばれて親しまれていた」事を知った。
「父なるハイドン」と書いた人は、小学校の音楽室の肖像のイメージでそう訳したのだろう。

バッハのイメージも、奥さんの、アンナ・マグダレーナ・バッハの手記を読んで一変した。
難しそうな人だと思っていたのである。

アンナさんが年を取って、自慢の金髪が銀髪になったのを嘆いていたら、バッハが言ったそうです。
「お前の金髪は、長い間私にとって太陽の光だった。今ではその銀髪が月の光だ。私たち若い恋人にとっては、その方がずっと都合のいい光じゃないか」

にくいねっ!こんちくしょー!カツラ引っ張るぞ!

アンナさんは、時々バッハに、何か弾いてちょうだいと頼んだようです。
そんな時バッハは、左手で彼女の腰を抱いて、右手で、得意の「恋のフーガ」なんかを弾きはじめるのですね。
で、中音部になると、左手も使って弾きだすのだけれど、彼はアンナさんを放そうとしないので、
「私は、彼の腕の中にしっかり抱きしめられてしまって・・・」

にくいねっ!こんちくしょー!椅子、蹴っ飛ばすぞ!

ヘンデルの奥さんは、大変な悪妻で、ヘンデルが苦労して書き上げた楽譜を破って野菜を包むのに使ったそうですが、ほんまかいな。

ベートーベンやったら怒るやろなー。