若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

発表会

先日、予告編でお知らせしたように、久々にY森さん登場、堂々一週間にわたるロングランを予定していたのであるが、Y森さん本人が体調に異常をきたし、ふつうに歌ってしまったので今回の連載は急遽中止ということになりました。

もちろん、これで終わるようなY森さんではございません。
次回は、これまでにも増して手に汗握る熱いステージをご報告できるものと確信しています。

さて、昨日の発表会の会場はライブハウスではなくいつもの教室だった。
参加者が少ないためである。
少ないといっても客は三十人ほどになる。
対面状態というか、ひざ詰め談判状態である。

まあ室内が暗ければ、一応狭いながらも非日常空間という感じがする。
しかし、教室は北側が全面窓。
自然光を目一杯取り入れた明るさで、窓のすぐむこうに、ショッピングセンター「奈良ファミリー」が見える。

「非日常」どころではない。
客から見ると、私たち演奏者の後ろに「奈良ファミリー」がそびえている。

トップバッターとして白昼堂々客の前に立った私は、この明るさでこの至近距離では、私が弾きそこなったとき、客は目のやり場に困るだろうなと思った。
いつも相手の立場に立ってものを考える私の性格がよく出ている。

演奏の前に、バンドからのコメントを司会の先生が読み上げる。
今回はドラムのIさんが書いた。
私は内容を知らなかった。

リードギターのハイテクニックをお楽しみください」
先生は、「こんな自分で自分の首しめるようなこといって」とフォロウした。

無難に弾き始めたが少し音が大きい。
今回、音量の調節は先生の役目である。
しばらくすると急に小さくなった。
先生が音をしぼったのだ。

しぼりすぎだ。
自分でもよく聞こえない。
客にも聞こえないのではないか。
これなら少々弾きそこなってもだいじょうぶだなと、気がゆるんだとたんに弾きそこなってしまったが、たぶん先生以外は気づいてないと思います。

天才小学生ギタリストに、「鹿せんべいツイスト」CDを渡してあった。
ギターはヘタでも音楽的才能のあるおじさんだと思ってくれるのではないかと期待したのだが、無反応であった。

何年か前、天才小学生ドラマーに渡した時といっしょだ。
音楽的才能のある小学生から見ると、私はギターがヘタで音楽的センスのないおじさんに見えるようだ。