若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

お客様の声

デパートに行く。

行きのバスは空いていて、お年寄りが何人か乗っているだけだった。
携帯電話のベルが鳴った。
誰も反応しない。
一人ずつ肩をたたいて尋ねて回るのも面倒なので放っておいた。
エンエンと虚しく鳴り続けて切れた。
こういうお年寄りは、「ケイタイが鳴ったら教えて下さい」と書いたタスキをかけるべきだ。

修理に出してあったギターを取りに行った。
部品を二つ交換してくれて、部品代二千百円だけでいいと言う。
良心的である。
これも「関西ハードロック界のヤングライオン」のカオであろう。

このデパートの五階の下りエスカレーターの所に、小さいテーブルがあって、ボールペンとメモ用紙が置いてある。
「お客様の声をお聞かせください」と書いた看板が立っている。
その看板の前で、おばあさんが
「あー!あー!」と何度か声をあげて、首をひねって下りて行った。

街で見かけた看板には私も首をひねった。
黒枠の看板である。
指差している絵が描いてある。

「○○家」「△△家」とふたつ並べて書いてあって、その下に「式会場」と書いてある。
これは、結婚式や披露宴の会場を知らせる看板のパターンではないか?
黒枠とは?
会場である「××会館」で、○○家と、△△家の告別式が行われるのだろう。
まぎらわしい書き方はやめてほしい。

この時期になると、箱根駅伝のガイドブックを買う。

「出場選手アンケート」の「夢」に対する答えが楽しい。

「町で一番の農家になる」とか、農家を継ぐ若者が語る「夢」がいくつもあって意外な気がした。
「自分の船を持って漁師」というのもあった。

「ビッグになりたい」というのが多かったが、どういう意味かよくわからん。意味などないのか。

「幸せな家庭を築きたい」というのも多かった。
「アットホームな家庭を築きたい」というのがあったが、これはよほど複雑な家庭の子なのか。

「栄養士の資格をとって小学生と暮らす」は微笑ましいが、「年金暮らし」となると、本気なのか冗談なのか。

「むつごろう王国に対抗する」
これもわけがわからん。

「夢は?」に対して、「最近見ない」に、私から表彰状。