若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

一気通貫

昨日、東京で就職している長女と、静岡で大学に通っている息子が帰ってきた。
久しぶりに一家勢揃いである。
子供が三人ならぶと、やはり全員そろった、という感じがする。

ずっとそろったままということはない。
ジャック・エリオットという歌手の歌の一節を思い出す。
「ばらばらになった家族が天国でまたいっしょになるのでしょうか」というようなウエスタンソング。

長女が就職した会社は、コンピュータ関連の、何をしているか分かりにくい会社だ。
会社案内のパンフレットを持って帰った。

新宿の高層ビルにある。かっこいい。
受付がホテルのフロントみたいで、これまたかっこいい。
写真があるが、受付にロボットがいる。
スターウォーズ」の背の高いほうのロボットに似ているが、「女性」らしい。
この中にウチの娘が入っているのかと思ったが、ちがうらしい。

社長の写真があるが、後ろに「だるま」が二つ写っている。
何の変哲もない「だるま」だ。
違和感がある。
せめて、メタリックなだるまにすべきではないか。

仕事の内容が説明してある。
「金型」などを作る会社らしい。
人間の頭の中のイメージを、そのままコンピュータで三次元画像にして、それをまたそのままレーザー光線を使って、あっという間にモノを作ってしまうというのだ。

宇宙刑事シャイダー」とか「ゴレンジャー」などでお馴染みのシステムだ。
別に不思議でも何でもないが、現実にそれを商売にしているとなると、「アヤシイ!」という気がする。

このパンフレットでは、「頭の中のイメージを、即座にモノにする」というのを「一気通貫で」と説明している。
一気通貫」というのは、麻雀用語だ。
私は、大学四年間だけ麻雀をした。
それ以降、この言葉を聞いたことがない。

なぜこの、「コンピュータを使ったモノ作りシステム」を説明するのに、麻雀用語を使うのだろうか。
よほど気に入っているらしく、小さなパンフレットの中で7回も「一気通貫で」を使っている。

社長がよほど麻雀狂なのか、中国進出を視野に入れた用語選択なのか。
「一気に」あるいは「一貫して」ですむ内容だ。

なぜだ!「一気通貫」×7回の理由を知りたい!