若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

現代のバイブル

いま、聖書、というか、聖書扱いされている本はあるだろうか。

池田大作さんの本は、「バイブル」だろうな、などと考えていたら、郵便受けにパンフレットが入っていた。

「ヤングブッダ

仏教系の宣伝パンフレットかと、見たら、表紙に、「大川隆法」の文字。
ははあ、「幸せの科学」か。

大川さんは、たしか、釈迦、キリスト、日蓮など、ありとあらゆる人になりかわって本を書いている、思想腹話術師というか、ピン芸の達人だ。
なりかわってというより、なりすましてといったほうがいいかもしれない。

本を、無茶苦茶に出している。
乱読家というのはあるが、大川さんは、乱著界の第一人者だ。
大川さんの本も、バイブルでしょう。

本は無茶苦茶出してはいるが、東京を中心に、こじんまりとした活動をしている人と思っていた。

奈良にも進出!どころではなかった。
「ヤングブッダ」は、若者向けのパンフレットだ。

「学生部」というのがある。
東大の学生などが、にこやかに登場している。
小学生、中学生、高校生のための、「仏法真理塾:サクセスNo,1」というのもある。

なんと、「スター養成スクール」も、「いよいよスタート!」だそうです。
芸能界で成功するために必要な知識や、仏法真理を学ぶのである。

いやー、知りませんでした。

「ヤングブッダ歴史教室」というページがある。
ドイツの哲学者ヘーゲルを取り上げている。

ヘーゲルは、はじめはプラトンだったそうだ。
次の世で、プラトンは、唐の臨済宗の開祖、臨済になって、それからヘーゲルになったらしい。

「興味深いことに、プラトンの弟子のアリストテレスもまた、中国の宋の時代に禅の大家、無門慧海として転生し、さらに日本の哲学者西田幾多郎として生まれている」
興味深いです。

日本中に、「幸せの科学」の立派な施設がある。
パルテノン神殿風というか、ニューヨーク証券取引所風のものや、リゾートホテル風のものが多く、いかがわしさを隠そうともしていないところに好感が持てる。

ネットで調べたら、大川さんは、本名は、中川さんということだ。
小川より中川、中川より大川がいいという発想にも、好感が持てる。

25歳の時、大悟して、救世主、「エル・カンターレ」となった。
子供のころは、あかんたーれだったそうだから、えらいもんだ。