若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

法事

今日は、伯父の三回忌で、堺の寺に行く。

初めてのとき、駅からタクシーで、番地と寺の名前を言えば、すぐわかると思っていたが、わからなかった。
運転手は、「あのへんは、お寺さんが多いから」と言った。

なるほど、多かった。
寺だらけである。
寺地町」というだけのことはある。
いつの時代かに、政策的に集められたのだろう。小さな寺が密集している。
おまけに、寺地町一帯は、道が狭く、一方通行も多いので、行き着くのが大変であった。

で、地図を持っていくことにした。
ところが、インターネットの地図では、二、三の寺の名前しか出ていない。
う〜む。
ひょっとして、寺のホームページがあるかもしれない。しかし、住職は私と同年輩で、「ネット世代」というわけではない。ホームページなんか、作ってないだろうな、と思いつつ、見たら、ありました。

喜び勇んで、寺のホームページを開いたら、「パンパカパ〜ン!」と、音楽が流れたので驚いた。いかにも、「ホームページのBGMでござい」という感じの、ポップス調BGMだ。「仏教調BGM」にしてほしい。

見た感じは、これまた、いかにも「住職手作り」という感じの、ごちゃごちゃした作りだ。一部、文字が重なっていて、読めない。

住職は、お経を読む声が、きれいなテノールで、印象的な人だが、「住職紹介」を見てびっくり。
「○○大学教授」

「家族紹介」では、犬の写真がずらずらならんでいた。
数える気もしないほどである。
奥さんは亡くなっていて、娘さんが三人。
娘さんの写真は、出ていない。

長女は、フランス在住である。
いきさつを知りたいところだが、書いてない。

百か日の法要だったかに、住職の代理でお勤めをした茶髪の娘は、次女か三女のようだ。

一周忌だったか、住職が入院中で、そのときは、住職のお母さんが代理で勤めた。
90近いお母さんは、当日、法要があることを忘れていて、伯父の長男家族が寺に着いたとき、門が閉まっていたので、焦ったとのことであった。

トシでなくても、法事を忘れることもある。
あるお坊さんのホームページに、同じ日の同じ時刻に、二つ法事を入れてしまって、檀家からえらく怒られて、反省している日記があった。

そんなわけで、今日は久しぶりで、テノールのお経が聞けそうである。