若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

法事

今日は叔父の一周忌。

このところ、法事が多い。
十年ほど前は、もっと激しかった。
何ヶ月か連続で、誰かの四十九日、百日、一周忌、三回忌、という感じが二、三年続いた。

大ブームが去って、今また小ブームである。
5月には、伯父の一周忌と、父の十年祭がある。
従兄弟とスケジュールを調整しなければならない。

今日一周忌だった叔父には子供がなく、列席者は十数人。
子供のころ、法事というと、見知らぬお年寄りが集まるという感じだったが、今日はお年よりはいなかった。
今日来ていた子供たちから見て、私たちが、見知らぬお年寄りなのだ。

お母さんに聞いているのではないか。
「あの人誰?」
「・・・たしか・・・伯母さんのご主人の・・・妹さんの・・・いや、お姉さんか・・・」

真言宗だった。
代々の真言宗というわけではなく、叔父が真言宗というわけでもなく、どういうわけか、真言宗にしたようである。
法要を取り仕切ったのは「○○寺副住職」

大学生のような「副住職」は、仏教は宗派に分かれているが、すべてお釈迦様の教えです、と言った。
開けていてよろしい。

真言宗の、「のーまくさんだーまかろーしゃー」とかいう「真言」は、子供たちにしてやった紙芝居に出てくるので、私たち夫婦にとって、なじみのあるなつかしい「真言」だ。
「のーまくさんだーまかろーしゃー」が出てくるとうれしい。

法要の後、副住職は、叔父の戒名を書いた「卒塔婆」を見せながら、真言宗について色々説明してくれた。
「生きるとは」とか「死ぬとは」という話でなくて良かった。

卒塔婆の上のほうに、梵字が書いてあって、その下に戒名が書いてある。
真言」は、梵字で書いてあるそうだ。
副住職は、「まだ梵字を全部覚えていないので、梵字が出てくると苦しいです」と言った。
正直でよろしい。

卒塔婆は副住職が書いたそうだ。
「私は梵字がヘタです」

わざわざ言わなくてもわかります。
下のほうに書いてある漢字もヘタだもの。

ヘタなのは構わないが、副住職が自分で書いたと聞いて驚いた。
法要を始めるとき、叔母に戒名の読みかたを聞いていたのだ。
のーまくさんだーまかろーしゃーである。