若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

諸行無常

家内が、『今日はラッキー!』を、ある会で知り合った方に送ろうと思ったら、亡くなっていた。
60代半ばの方である。

昨日は伯母の三回忌で堺に行った。
伯父と伯母が続けて亡くなったので、堺での法事が多い。
いつも同じ顔ぶれだが、昨日は一人見かけなかった。
半年前の法事の時、「腰が痛い」と中座した方で、ガンだったのだ。
入院中だが、かなり深刻な状態とのことだった。

いつもの、あのテノールの和尚さんの姿もない。
やはり半年前の法事のあと、首の骨に異常が見つかった。
手術して入院中だが、介護が必要な状態になるだろうという話だ。

一度お父さんの代理を勤めた娘さんがやるのかと思ったら、なんと和尚さんのお母さんだった。
80いくつだろうか。
かなりぼけていて、法事のことも忘れていたそうだ。

だいじょうぶかな、と思ったが、お経はしっかり読んだ。
と思います。
たとえまちがってても、でたらめでもわかりません。(-_-;)

法話では、伯母の女学校の後輩であること、三十年ほど前、伯母に書道を教えたことなどを話された。
とてもぼけているとは思えない。

母の十数年前のような状態なのだろう。
いっしょに暮らしている私たちにとっては、かなり困った状態だったが、たまに来て一時間ほどしゃべって帰る人にはわからない。

何度か言われたことがある。
「鹿之助さん、あんたお母さんがぼけてるやなんて、なんにもおかしいことないがな」

法事のあと会食。
いつものように、6歳のあやちゃんと、3歳のかえで君がにぎやかだ。
いとこ同士で、近くに住んでいてしょっちゅういっしょだから、姉と弟みたいなものだ。

任天堂DSというゲーム機を見せてくれた。
二人が、なつかしい「スーパーマリオ」をするのを見たが、目に悪いと思った。
ファミコンが出た当初は、かなり批判されたが、もう世の中があきらめてるのだろう。

「脳力検定」というゲーム(?)があって、これは親や祖父母が熱中しているそうだ。
漢字や計算の試験がある。

「かえで君もするの?」と聞いたら、あやちゃんが、「かえで君はしない。だって、字も読めないし、十までしか数えられへんし」
「え〜〜っ!かえで君、十まで数えられるの!おじちゃんは三までや!」
「うふ、子供や〜」

せっかく諸行無常と悟りかかったのに、これでパーだ。