若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

ユリアナ女王

今朝の朝日新聞天声人語」で、先週亡くなったオランダのユリアナ女王を取り上げている。

「自転車に乗ってスーパーに買い物に行くような気さくな人」だったそうだ。

私と似てる。
私も以前はよく自転車に乗って気さくにスーパーに買い物に行った。
長女と次女は年子で、今でこそ偉そうな顔をしているが、小さい頃は大変だったのだ。
で、私が週一度気さくに買い物に行くことになる。

毎週毎週のことなので、肉屋での買い物メニューは今でも覚えている。

「合びきミンチ200g豚の薄切り200g鳥のささ身200g」
肉屋のおじさんは、ピンから兄弟みたいな顔をしていた。

あるとき、私が行けなくて家内が行った。
肉屋のおじさんに
「合びきミンチ200g豚の薄切り200g鳥のささ身200g」と言ったら、おじさんは、ピンからのくせに一瞬考えこんで、家内をじっと見ていたが、パッと顔を輝かせて叫んだ。

「あ〜!アレ、おたくのだんなか!?」

地域新聞読者欄。

「譲ります」
1.中世ヨーロッパ城工作セット37点。4500円。

「37点」が謎だ。

2.羊毛原毛2キログラム。

「原毛」が迫力ありますなー。
いかにも、「今むしったとこです!」という感じだ。

「探しています」
アメリカンコッカースパニエルの飼い主でお友達になってくださる方。

この「探しています」コーナーは、今日も出ていたが
オカメインコが逃げました。体毛黄顔赤頬緑」
みたいなのが主流だ。

ごくまれに「お友達になってくださる方」を探している人がいる。
今日のこの方は、アメリカンコッカースパニエルを飼っているのであろう。
そして、アメリカンコッカースパニエルの可愛らしさや、飼育に関する疑問や悩みを語り合える友達を探しているのであろう。

ほほえましいようなさびしいような感じがする。

以前見た
「当方幼稚園女児の母。お友達になってくださる方」
のような、切羽詰った悲痛な感じはしないが、人の世の辛ささびしさ、生きていくことの困難さを感じさせる。

私は、新聞の読者の短歌や俳句の欄よりも、「譲ります」とか「探しています」の欄の方に「詩」を感じます。