若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

朝日新聞に問う

今日の朝刊の「特派員報告」

朝日新聞の特派員達が、取材活動の中で経験した日常的な出来事からその地域の様子を活き活きと伝える楽しいコラムだ。

今日のタイトルは「鍵をかけない生活」

このタイトルを見て、戦乱に明け暮れテロに怯える地域もあり、先進国の中では最も治安の良い国と言われた日本でさえ、国民の多くが犯罪の増加を憂慮する中で、ヨーグルトの故郷と言われるブルガリア北東部ゼベネヴィック村に滞在中の特派員が、借りていた民家のドアに鍵をかけて出ようとしたところ、村の老人シュワルナゼ・ゾンデグニャさん(72歳)に見とがめられ、シュワルナゼさんは、酪農の厳しさをしのばせる日に焼けた深くしわの刻まれた顔に悲しみの表情を浮かべ、「この村で鍵をかけるなんて・・・ワシらの祖先がこの村に住み着いて350年、戦争、黒死病、飢饉、いろんな困難を皆で力を合わせ、手を携えて生き抜いてきたのじゃ。村の者はみんな尊い仲間なのじゃ。この村で・・この村で鍵をかけるなんて・・・」とつぶやく老人の目に涙が浮かんでいるのを見た記者は胸をつかれ、文明の恩恵を受けた都会暮らしで自分は大切なものを見失っていたのではないか、ゼネベヴィック村と東京と、本当に豊かなのはどちらなのであろうかと疑問を抱き、それから記者は村人達と心を通じ合い、収穫際には民族衣装を着てダンスを踊り、「ヤポンの記者」として親しまれたというような心温まる話が書いてあるのだろうと思って読み始めて驚いた。

この人は、朝日新聞南極支局特派員なのだ。

南極ですよ!南極!
昭和基地でっせ!

観測隊員42名、隣のオーストラリア基地まで1000キロ。

その昭和基地で支局を出るとき鍵をかけなくてよいと言って感激しているのだ。
基地にカメラを置きっ放しにしてもなくならないと言って感動しているのだ。

「鍵をかけないのは人を信頼できるからだ」と言っている。
「おおらかな気持ちを取り戻せる」と言っている。

おおらかな気持ちをいつどこで失ったのか。
去年イラクで失ったそうだ。

戦争の取材に行って、バッグからサングラスとナイフを盗まれて、人を信じる気持ちをなくしたそうだ。

こっらー!特派員!
着任早々南極ボケか!

昭和基地で遠赤外線やぐら炬燵に入って「白い巨塔」見ながらヨタ記事書いとったらあかんで!

イラクの人にも観測隊員にもしっつれーやないか!