若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

メンバー募集

新聞に折り込まれている地域紙の読者欄に、時々「お友達になってください」と言う投稿が出る。

今日はじめて男性の投稿を見た。
50歳の釣り好きの男性が「お友達になってくださる方」を募集している。
こういうところでお友達を募集するのは、積極的な人なのだろうか。
あるいは、とても消極的でお友達が作れないのでこういう場をを利用するのだろうか。

ギター雑誌の「バンドメンバー募集欄」を読む。
バンドのメンバーになりたいわけではない。

投稿者は色々注文をつける。

「初心者不可」
「ヤンキー不可」
「完全プロ志向。バンド中心に動ける方」

あまりうまくないので初心者同士でやりたいという人もいるし、「技術より人柄重視」と言うのも多い。

みんな真剣にバンドを作りたがっている。
「とにかく連絡下さい。絶対失望させません」

「ド派手な女性ボーカル募集。半年や一年でやめられるとへこむんで、長く続けられて、楽しく活動できる、やる気のある人。いないだろうなあ」
ほとんどやけくそだ。

バンドに入りたがってる人の投稿もある。
この人はよほど高い声が出る人らしい。
「ハイトーンです。ハイトーンボーカルを求めているバンドを探しています。声質はクリアーなハイトーンです。ハイトーンボーカルに興味を持った方はすぐに連絡ください」
これほどまでにハイトーンに自信のある人をなぜ放っておくのだ。

中には怪しげなのもある。
年齢不明の男性ギタリストが女性ボーカルを募集している。
二人でやりましょうと書いてある。
怪しいではないか。

「童謡、フォークソング、ジャズなどゆったりした曲を中心に」やりたいそうだ。
「初心者で、30歳から60歳くらいの方を希望」している。
それほど怪しくもないか?
ギターが好きなおじいさんだろうか。

今月号には、今まで見た「メンバー募集」の中で一番楽しいのがあった。

「何でも募集。誰でも募集。即興音楽とかやってます。参加者待ってます。子供も老人も」

なんだこれは。
非常に怪しいようでもあるし、全然怪しくないような気もする。

「誰でも」はわかるが、「何でも」とは?
「即興音楽」というのは、「誰でも」メンバーになれて、「何でも」音の出る物で音を出しさえすればいいのか。

非常に楽しいようでもあるし、全然楽しくないような気もするが、どっちでしょう。