朝、庭の芝生にたくさん鳥がいた。
雀より大きい。
くちばしが長く、足も長い。
ちょこまか動き回って、芝生をつついている。
「学習鳥類図鑑」や、インターネットで調べたが、なんという鳥かわからない。
名前がわからなくて不満を感じるのは何故だろうか。
我家の庭でよく見るのは、雀と山鳩だ。
たまに、こういう名も知らぬ鳥が来ることがある。
鳥が来るとうれしい。
たまに来るからうれしいのかとも思うが、今朝の鳥みたいなのだったら、毎朝来てもうれしいと思う。
カラスはうれしくない。
カラスには悪いが、カラスが庭に来てうれしい人はいないだろう。
カラスは、近くで見るには大きすぎるのだ。
色が黒いから嫌われるのではなく、白くても、あれくらいの大きさであれくらいのくちばしがあれば、側に来て欲しくないと思うだろう。
雀くらいの大きさのカラスなら、そう嫌われることはないはずだ。
夕焼け空に小さく見えて、カアカア鳴いていくカラスなら好きだ。
鶴だって、庭に来たら怖いと思う。
やはり、「小鳥」がいい。
「大きな生き物は危険だ」という、昔々の記憶があるからだろうか。
小さな鳥でも、「大群」は不気味だ。
毎年、夏の初めになると、私がギターのレッスンに行く夕暮れ時、奈良市内にムクドリの大群が発生する。
街路樹や電線に、おびただしい数のムクドリが集まって、とんでもない鳴き声を上げる。
ツバメなら、いらっしゃい!今年も来たんだネ、と歓迎の言葉も出るが、大量のムクドリには、困ったもんだなー、くらいのところだ。
別に私が困るわけではないのだが、そう思ってしまう。