若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

二胡

昨日、母のいる施設に行った。

職員さんが、「ボランティアの人達が、広間で『二胡』の演奏をしています」と言った。

広間に行くと、男性一人、女性五人の中年のグループが演奏しているところだった。
男性が指導者のようだ。
全員、キンキラキンのチャイナドレスだった。

豪華でよろしい。
気合を感じる。
演奏はともかく、衣裳には力入れてるんです!という感じだ。
主人や子供たちの反対を押し切って着てるんです!という感じだ。
家内や子供たちの反対を押し切ってる私にはよくわかる。

女性達が着ていたチャイナドレスは、特に露出度が高いものではないのだろうが、皆さん体格が良いので、デザイナーの意図よりは露出度というかはみ出し度が高くなっているように思えた。
前列で演奏していた女性は、大変気にして恥ずかしがっているようで、演奏が終わる度に、袖や裾を引っ張っていた。
あんまり恥ずかしそうなので、これは「チャイナドレス」というより、「シャイなドレス」だと思った。

いずれにせよ、音楽は衣裳だ!と再確認させる迫力があった。

しかし、ピアノや声楽の発表会にも何度か行ったが、そのときの豪華なドレスには、特に気合を感じない。
なぜか。

「演奏が肝心だ」と思うからだろうか。
初めから演奏に期待していない場合、せめて衣裳でも、と思うからか。
あるいは、クラシックの場合、おすましして可愛げがないからだろうか。

演奏を聞きながら、「二胡」って何かなと思ってたら、以前は「胡弓」と呼ばれていた楽器のことだった。
「胡弓」にはいろんな種類があって、代表的なものが「二胡」だそうだ。
一般的には、「胡弓」すなわち「二胡」と思っていればよいらしい。

昨日のグループは、さすが胡弓すなわち二胡の愛好家だけあって、呼吸が合ってニコニコして演奏していた。