若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

れんこん腹2

読者の方から、きのうの日記についてメールをいただいた。
用件のみの簡潔な文で、お名前はなかった。

「れんこんばれがただしい。良く調べてみてください」

どなたかは存じ上げないが、極めて一方的断定的独断的独善的高圧的メールではないか。
あわててインターネットで調べてみた。

「れんこんばれ」
ひとつありました。大阪市生野区小路ではそう呼ばれていたようだ。
しかし、私が住んでいたのは生野区みたいな情けない大阪の下町ではない。
現在の東大阪市、旧布施市だ。由緒正しき河内である。
雨が降るとすぐ水がつかり、学校は休校になった地域だ。
蓮根畑もあったのだ。
その蓮根ゆかりの私たちが「れんこんばら」と言っておったのである。

もう一つ、「昔の遊び研究所」というところでは、「れんこんばな」と書いてあった。なんじゃ、それは。

「れんこんばら」が正式名称で、それが、れんこんを見たこともない無知な大阪の子供たちに言いそこまちがわれて、「れんこんばれ」とか「れんこんばな」になったのであろう。

ついでに、「オーエス!」
東大阪から奈良に引っ越してすぐ、自治会の親睦綱引き大会があった。
応援役になった私が、出場する奥さんたちに、「引っ張るときは『オーエス!』って声をかけたらいいですね」と言ったら、「『オーエス』って何ですか?」と、不思議そうな顔をされたのでびっくりした。

小学校の運動会以来、綱引きは「オーエス!」と思い込んでいたのだ。
「オー!」で、腰を浮かして綱を引っ張り、「エス!」で下ろす。
「オーエス!」の大合唱で盛り上がったものだ。

ところが、「オーエス!」を知っている人はほとんどいなかった。
「よーいしょ」と言って引っ張ったと言うのだ。

「よいしょ」?
運動会の花形競技「つなひき」でっせ!
引越しの手伝いではあるまいに「よいしょ」はないでしょう。
花がない。
「オーエス!」という、意味不明の、日本語らしからぬ、南蛮渡来切支丹伴天連の呪文を思わせる叫びこそ、大運動会にふさわしいではないか。

それとも、「オーエス!」も、河内のれんこん畑から生まれた泥にまみれた言葉だとでも言うのか!
「つなひき」には「オーエス!」が正しい!
と思います。