若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

合歓の郷

一年を通じて、この二泊三日の合宿の間だけ、夜中の12時を過ぎても起きている。

子供の頃、「明色アストリンゼン」という化粧品の広告で、「美人は夜作られる」という言葉を知って以来、オロナイン軟膏を塗って10時半に寝ると決めて美肌を維持してきた。
この合宿に参加するようになってから、肌の若干の衰えを自覚する。
三日続けばきっと周囲の女性たちにもわかってしまうと思うので、二日でとどめたいところだ。

さて、この合宿でまた日記用のネタを仕込むことができると、大いにY森さんに期待していたのであるが、いくらY森さんだってそういつもいつもこちらの思い通りにこけてくれるわけではなかった。

今回は、もう何度も歌っている「小さな悪魔」と、初めての「クレイジーラブ」。残念ながらどちらも特に取り上げるほどの事故はなく、特に「小さな悪魔」は慣れたものだから歌詞を忘れただけだったし、「クレイジーラブ」では歌がずれただけだった。
「衝撃の大惨事」を期待していた陰険な読者の皆様にはお気の毒である。

それも「小さな悪魔」は、忘れたと言っても曲の半分ほど歌えなかっただけで、以前の発表会でこの曲をほとんど歌わずにステージを降りたときのことを思えば長足の進歩だし、「クレイジーラブ」でずれたと言っても、途中で25箇所ほどずれただけで、以前の合宿で、センベー君たちの伴奏が終わっているのに一人で歌っていたときのことを思えば、ほぼカンペキと言っていい出来だった。

「合宿発表会」が終わって時間があったので、即席で何かやろうということになった。「ビーナス」という曲を、リンダさんが歌って、センベー君がギター、ベースも入り、尊師のドラム、コーラスもつけてぶっつけでやったのは、いかにもヤマハ!音楽合宿!という感じだった。

私は電車で合歓の郷に行ったが、結構すいていた。三連休でこれでは近鉄も大変だと思った。Y森さんは車だったが、観光バスが少ないので日本経済もまだ本調子ではないようだと言っていた。
Y森さんが経済評論家みたいなことを言うのがおかしいと思う人がいるかもしれないが、Y森さんは歌さえ歌わなければふつうの人だ。
私のギターといっしょだ。
家内に言わせれば、ギターが玉にキズだ。

Y森さんの歌が、玉にキズなのか、岩にキズなのかは奥さんに聞いてみないとわからない。