昨日はギターのレッスン。
発表会のビデオを見た。
発表会のビデオを見るのはなかなかつらいものだ。
特に、尊師といっしょに見るとつらさ倍増だ。
ニヤニヤされるのはまだしも、時々ぷっと吹き出されることがあるのでつらい。
昨日のメインは、半年の練習を重ねた「ホテルカリフォルニア」だった。
まあ、二ヶ月の練習より、半年の練習のほうがまし、とは言えると思うが、半年も練習してこれか、という思いのほうが強い。
演奏はともかく、私の「固さ」は相変わらずだ。
センベー君とならんで弾いている映像を見ると、はっきりわかる。
センベー君は非常に柔らかである。
音楽に乗っていると言う感じが見える。
演奏を楽しんで微笑を浮かべているのか、横で悪戦苦闘する私に衷心から哀悼の意を表明しているのか知らんが、まあ弥勒菩薩を思わせる柔和な表情だ。
私は、キンチョーを隠すためサングラスをしているのだが、歯を食いしばっているのが丸わかりだ。
マスクをする必要があるな。
さて、メインの「ホテルカリフォルニア」をしのぐ大メインは、Yさんの「小さな悪魔」だ。
歌詞を忘れてほとんど歌えなかったとは思っていたが、私は自分のギターで精一杯で、センベー君みたいに人の悪戦苦闘ぶりをライブで楽しむ余裕はない。
で、ビデオを楽しみにしていた。
歌い出しは、いつになく好調だと思った。
しかし、すぐ歌詞がどこかに飛んでしまったようだ。
私が一生懸命ギターを弾いている間、Yさんは歌詞を思い出そうとして苦悶の表情を浮かべていた。
苦し紛れに天井を見ても歌詞が書いてあるわけではなく、足元をきょろきょろ探しても歌詞が落ちているわけではない。
Yさんの苦悶の表情をしみじみと見ながら、Yさんにも、サングラスとマスクが必要だと思った。
曲の終わり近く、永遠に続くかと思われた沈黙を破って突如Yさんが歌いだした。
良いできである。
終わりよければすべて良し、ということにしておきたいところだが、奥さんと娘さんと妹さんも呼んでいたYさんにとってはそうもいくまい。
しかし、ビデオを見て、Yさんがギターをさげてて良かったなと思った。
ただぼーっと突っ立って苦悶の表情を浮かべているよりは、ギターを弾きながら苦悶の表情を浮かべているほうがはるかによろしい、と自分を慰めるつもりではないが、そう思いました。