若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

ライブ

「THE VINTAGE GOODS」のライブが、生駒駅前のライブハウス「RHEB GATE」であった。

リハーサルの時から何人かのお客さんが来ていた。
三十代と思えるスタイルのいい美しい女性が、ずっと調子をとりながら聞いていたので、誰かと思ったら、Yさんの奥さんだった。
Yさんの奥さんがこの日記を読むかもしれないと思ってこんな書き方をするのではありません。

日頃の練習の成果をすべて出し切りたかったのに、バンドが抱えている問題をすべて出し切ってしまった。

Yさんがこの日記を読むかもしれないので、先ず最初にYさんがこけた事を書いておこう。
私のかっこいいMCで1曲めの「悲しき街角」

ありゃ!
歌が始まるところでYさんの声が聞こえない!
1曲目から出遅れたか!
そのうち追いつくだろうと思って弾いていたら、Yさんがこっちを向いて大きく手を広げて曲を止めた。

ニコニコしている。
Yさんは、歌う時は顔が引きつっているが、こけた時はニコニコだ。
逆にしてもらいたい。

気を取り直してやり直し。
と、今度は終わりのほうで歌詞が飛んだ。
Yさんは、1曲目にして早くも持ち札を使い切ってしまった感じだ。
トランプならゲーム終了だが、ライブはこれからだ。

途中で、酸素吸入をしながら、後は無難にこなしたと言えるだろう。
最後の「ダイアナ」で声がかすれたので、次回からは酸素吸入だけでなく、「イソジン」でうがいをする事になった。

私のギターにも予期せぬトラブルがあった。
4曲めの「ルイジアナママ」の途中で、音が途切れた。
接触不良」という感じだ。

こういう時のためにセンベー君がきてくれている。
私の正面に座っていた。
すぐアンプの方へ飛んでいって点検すると思ったのに、澄ました顔してこっちを見ているではないか。

客のつもりか?
何か勘違いしているな、と思って私は目で合図を送った。
サングラス越しに目で合図を送るのは普通の人にはムリだ。
眼光鋭い私なればこその芸当だ。

やっと気づいたセンベー君が、私の後ろに回りこんで、あちこち調べてくれた。
やはり接触不良だったようで、コードを歯でかんで音が出るようにしてくれた。

その間に、ギターの間奏部分が終わっていたので、うまく弾けたのかどうか、自分でもわからなかったのは不幸中の幸いであった。