若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

手を振る清子さん

黒田さんと紀宮清子さんの結婚式が行われた。

紀宮さんが皇居から式場へ向かう様子がテレビで何度も放映された。
車の中から沿道の人たちに向かって手を振る姿を見て、いつ見てもきまってるな、と思った。

車の中からかすかに微笑んで軽く会釈しながらゆっくり手を振るというのは、法律できまってるわけではないだろうが皇族にだけ許された動作だといえる。
私がそんなことをしたら石を投げられそうだ。

皇族の中でも紀宮さんが一番似合ってると思うのであるが、今後どうするのだろうか。
タクシーで出かけることもあるだろう。
見かけた人々が、「清子さま〜!」とか「清子さ〜ん!」とか言って手を振ったときどうする。

「もう皇族ではありませんから」と知らん顔するわけにはいかない。
といってうれしそうに手を無茶苦茶に振るわけにもいかないし、ピースサインもダメだ。
やはり今と同じようなことになるのだろうか。

一人で電車に乗ることもあるだろう。
初めて一人で山手線に乗って買い物に行ったら、ついた駅のホームの人たちが車内の清子さんを見つけて手を振る。
降りようと思ったけれど、しかたないので微笑んで軽く会釈しながらゆっくり手を振っているうちに電車は動き出す。
次の駅で降りようとしたら、またホームの人たちが手を振るので、しかたなく微笑んで軽く会釈してゆっくり手を振っているうちに電車は動き出す。

翌日の新聞に、「清子さん、初めての山手線」という記者会見の記事が出る。

「清子さん。山手線に初めてお一人で乗車されたわけですが、現在の率直なお気持ちをお聞かせください」という質問に対し、清子さんは、一語一語言葉を選びながらかみしめるように答えた。

「電車が・・・つく駅ごとに・・・・多くの方々からごあいさつをいただき・・・・本当にうれしく・・・ありがたいことだと思いました。・・・皆様に・・・おこたえしております間に・・・一周してしまいました」

JRや私鉄各社に提案したい。
清子さんが乗った電車が到着するとき、ホームの客に手を振らないよう放送してほしい。