若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

「犬の癒し効果、人より上」

テキサス州で開催中の「アメリカ心臓病協会」の会合で、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のチームが、心臓病患者の不安や血圧の改善には、人と接するより犬と接する方が効果があると発表した。

このチームは、心不全で入院中の患者を三班に分けた。
1.ボランティアが連れてきた犬と接する。
2.ボランティアだけと接する。
3.一人でベッドで安静にしている。

1の患者の不安は24%低下し、2は10%低下、3は変化がなかったそうだ。

この結果を受けて、カリフォルニア大学付属病院では、医師と看護士は全員犬の着ぐるみを着てワンワン!と叫びながら診察することになって患者の不安が大いに軽減したという。

アメリカはいろんなことを考える。
二十年ほど前ラジオを聞いていたら、アメリカの病院に入院した体験談を話している男性がいた。

大きな病院で、病室にいると看護婦さんやヘルパーさんなどに混じって、ピンクの制服の若い女性たちが出入りする。
制服は超ミニで、胸元が大きくあいていて目のやり場に困るほどだった。
何をするでもなくうろちょろして出て行くので、医師に彼女達は何をする人なのかと聞いた。

男性入院患者の社会復帰意欲を高める職員だということであった。
「癒す」というような低レベルの発想ではありませんね。

さて、今回の発表に関して色々疑問が生じる。
入院患者は全員犬好きだったのか。
どんな犬でもいいのだろうか。
猫ではダメなのか。
ボランティアがどんな人でも同じように不安は10%低下したのだろうか。
一人でベッドで安静にしていた人は変化がなかったそうだが、一人でくよくよしてますます不安になった人はなかったのだろうか。

1〜3だけだったのだろうか。
4.医師と接触したあとは全員不安が50%高まったとか、手術が下手というウワサのA医師が現れると患者は半狂乱になったとかいう結果を隠しているのではなかろうか。

いずれにせよ、カリフォルニア大学ロサンゼルス校心臓病チームの人は、こういういい加減なデータを発表できるのだからいい心臓だ。