今日は乗馬。
終点が奈良なんですが、ときどき二つ手前の大和西大寺駅どまりの電車があります。
ほとんどの電車が奈良まで行くんで、知らない人は「西大寺どまり」に戸惑うと思います。
特に外国人観光客は戸惑うと思う。
電車が西大寺にとまって、ほかの客が全員降りてしまってから、「あれ?」という感じで気づいて降りる人がほとんどですが、ごくまれに自分たち以外の客が全部降りても平気で座り続けてる人がいます。
そういう外国人観光客に気付いたら、私は奈良市民代表観光ボランティアガイドとして、「この電車はこの駅どまりですよ」と教えてあげることにしてます。
今日乗ったのも大和西大寺どまりだったんですが、私の隣の席に、中国人と思える若い女性が二人すわってた。
大和西大寺駅について、この人たちはどうするかなと注意してたんですが、車内の客がいなくなっても静かに座ってた。
さあ、観光ボランティアガイドの出番です。
「この電車はこの駅どまりですよ」と、万国共通ボディランゲージ、身振り手振りと豊かな表情を駆使して教えてあげた。
私のボディランゲージは鮮やかに通じて、お二人はにっこり笑って立ち上がった。
ここでやめるのも中途半端だから、「お嬢さん、あなたたちはどこへ行くんですか?」とボディランゲージで聞こうと思ったけど語彙不足でボディランゲージでは聞けなかった。
ここはやはり言葉に頼るほかないと思ったので、「ナラ?」と聞いたら、鮮やかに通じて、にっこり「ナラ!」と答えた。
で、「奈良に行くならこのホームで待ってたらすぐに奈良行き快速急行が来ますのでそれに乗ってください」と再びボディランゲージに戻って伝えたら鮮やかに通じて、「サンキュー!」とにっこり笑った。
よかったよかったと思って私は橿原神宮前行きの電車を待ってたんですが、ふと気づくと二人がエスカレーターに乗って上がっていくじゃありませんか。
あれっ!と思って二人を見てたら、背の高いほうの女性と目が合った。
で、「お嬢さん、奈良に行くならこのホームですよ」とボディランゲージで伝えたら、娘さんはにっこり笑って手を振った。
う~ん、せっかくここまでうまくコミュニケーションが取れてると思ってたのに、最後の最後で通じてたのか通じてなかったのかわからなくなってしまって残念である。
お二人が「ヘンなおじさんのおかげで乗りそこなった」と思ってなければ幸いである。