若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

小学校のクラス会

朝日新聞のアンケート。

小学校のクラス会に出たいという人は67%で、出たくない人が33%。
出たくない理由で、「共通の話題がないと思う」というのは、なんとなくわかる気がする。

十数年前、ある異業種交流会の懇親会で、小学三年のときの「親友」T君と四十年ぶりで出会った。
懐かしくて、懇親会の間中、二人だけでしゃべりまくった。

その会は、年四回開かれるのだが、次のとき、お互いもうしゃべることがないことに気づいていたので、会釈を交わしただけであった。
小学三年の思い出は、一、二時間で語りつくされるものらしい。

小学校のクラス会に出てよかったという人の中で、あこがれの人に再会できたからというのがある。
かと思うと、ある女性は、あまりに「男」をむき出しにされて不愉快だったと話している。

十年ほど前の、高校の同窓会でのA君みたいだ。
彼は、同じクラスだった女性Bさんを熱烈に口説いていた。

なんと、中学時代の自分の写真を見せて、ハンサムで生徒会の会長でバスケットボール部の部長だったので、モテモテだったと力説した。
Bさんは、写真を押し戻しながら、「あなた、それ、三回目よ。さっきも聞いたわ」といった。

同窓会で、自分の仕事や、夫や子供の自慢話を聞かされるのがいやだという人も多い。

高校生のときの美術部の新年会は、卒業した先輩達も大勢出席した。
自己紹介で、ある女性が、主人はショウウインドウなどの設計をしているといって、何という企業のどこそこのショウウインドウは主人の設計ですと、エンエンと業務報告をしたことがあった。

十年ほど前の高校の同窓会では、近況報告のとき、ある女性が、「息子が三人で、上の息子は・・・」といいかけたとたん、前にいたC君が、「やめとけ」といって黙らせた。
C君とその女性は親しいようで、何度もそういう場面に遭遇しているから、長くなっては面倒と、間髪を入れず制止したのだろう。

先日の大学の美術部の同窓会で、私は、仕事をやめて、ヒマとカネはあるのでといって、ヒンシュクを買った。
次回から呼んでもらえないのではないかと思う。

今朝の朝日新聞には、本当に気の毒な人の話も出ていた。
小学校のクラス会に出たら、担任の先生が、その人のことだけ覚えてなかったというのだ。

人の自慢話を聞かされるくらいなんでもないですね。