若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

だいじょうぶ

きのうは乗馬。

乗馬クラブでは、段階を経てクラスを上がっていく。
誰でもできる簡単なことからはじめる。

まず、馬といっしょに寝る、というようなことはしない。
馬にまたがって歩く。
そして、ジョギング、ランニング、という感じだ。

若い人はどんどん進む。
若い人に追い越され、踏みつけられるのには、ヤマハで慣れてます。

担当の先生が、次のクラスに行ってよろしい、といってくれても、私は、ハイ、とはいわない。
もう少し今のクラスで乗ります、という。
安全第一である。

もちろん、先生はプロだし、見極めはつくのだろう。
担当のS先生は、感じのいい好青年であるが、私は先生の父親でも祖父でもない。
先生は、私のことなんかどうなってもいいとまでは思っていないだろうが、どちらかというと、私より馬の方がかわいいだろう。
まあ、馬より私の方がかわいいということはないと思う。
用心に越したことはない。

今、「ランニング入門」みたいなクラスである。
小さいサークルで、先生が綱を持って、馬をくるくる走らせる。
今では慣れたが、はじめはスリル満点であった。

一月ほど前、次のクラスに行っても大丈夫ですといわれた。
もちろん、行かない。

次のクラスは、広い馬場での、ランニングになる。
先生の綱もない。
こわそうである。

走ってる最中に、馬が突如野生に目覚め、柵を飛び越えて、葛城山を駆け上るてなことになったら大変だ。

きのう、クラブで、Oさんと話した。
この人は、非常にふっくらした体型の先輩中年女性だ。
極めてふっくらした、といった方がいいかもしれない。

次のクラスで乗ってるというので、色々と聞いた。
「こわくないですか」
「だいじょうぶですよ。小さい馬場でくるくる回る方が、遠心力がかかって、こわいじゃないですか」
「遠心力なんか、いくらかかってもいいですよ。三倍かかってもいいです。先生がロープを持ってくれてるのが安心です」
「だ〜いじょうぶですよー」

母なる大地のようなOさんの話を聞いてると、だんだんだいじょうぶのような気がしてきた。
次のクラスで乗ってみよう。

S先生に報告。
「Oさんが、だいじょうぶというので、次のクラスに行くことにしました」
「・・・」
「イヤ、先生のだいじょうぶより、Oさんのだいじょうぶの方が、説得力があるんで」
「・・・そ、そーですか」