若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

少子化

このところ、週一度は、近所のT産婦人科に次女を連れて行く。

産婦人科に行くのは久しぶりである。
内科、歯科、整形外科などには、ときどき行くが、どういうわけか私は産婦人科にはあまり縁がなくて、二十数年前、息子が生まれたとき以来だ。

産婦人科に行って驚くのは、妊婦さんが多いことだ。
妊婦さんだらけといっていい。
次女と同じくらいポンポコリンのお腹の人が多い。

少子化」なんてホントかなと思う。
この産院が特殊なのかもしれないが、待合室は妊婦さんでいっぱいだ。
政府の統計はおかしいのではなかろうか。

娘を待つ間、新生児室を偵察に行った。
ガラス越しに、生まれたての赤ちゃんが三人、すやすや眠っていた。

か、かわいー!

かすかに、手を動かしたり、顔を動かしたりする。
「玄妙」、「幽玄」とでも言う他ない動きである。

これほどの動きができるのは、赤ちゃん以外では、昭和の名人とうたわれた、能楽の十三世観世元信くらいだろう。

むこうの「保育器」の中では、これまた生まれたての赤ちゃんが、オギャーオギャーと元気よく泣いていた。
これまた、かわいー!

三人並んだ赤ちゃんを、かわるがわる眺めてたら、看護婦さんがニコニコ近づいてきた。

「おわかりになりますか?」
「?・・いや、ウチはまだなんです」

待合室に戻ると、二組がめでたく退院するところだった。
一組目は、若いお父さんとお母さんと赤ちゃん。
入り口で看護婦さんが記念撮影。

二組目は、やや年配のお母さん。
幼稚園くらいの女の子と、おばあちゃん二人とおじいちゃん一人。

やはり看護婦さんが記念撮影。
人数が多くて、入りきらないようで、看護婦さんが、「おねえちゃん」に声をかけた。

「おねえちゃん、だっこしてもらおうか?」

「おねえちゃん」は、てれたような笑顔をうかべると、うれしそうにおばあちゃんにピョンと飛びついた。

産院というところは、ハッピーなことばかりじゃないでしょうが、基本的雰囲気はハッピーだと思います。
これを機会に、時々行くようにしよう。