若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

モナリザの謎

9月17日の日記に、「モナリザの謎」について書きました。

高校の美術部の友人、現役国立大学教授のS君が、「モナリザの謎」を解き明かしたと言ってきた。

モナリザの謎」というと、モデルが誰かとか、微笑がどうのとかいう話だと思うのが素人の浅はかさ。
相手は、元天才少年、東京芸大二浪合格、現役国立大学教授だ。
そんなありきたりの話ではない。

モナリザのうしろに何が描いてあるか。
モナリザに、立ち上がって移動してもらえばいいのであるが、そうはいかない。

何が描いてあるのか、答を出したという。

誰が言ったか忘れたが、「答えを出す人が偉いのではない。答えるネウチのある疑問を出す人が偉いのだ」という説がある。

モナリザのうしろに何が描いてあるか」というのは、答えるネウチがある疑問かどうか、よく考えてみなければならんが、まあ、S君は、その答えを出してしまった。

答えがなんだったか、聞いたけど忘れました。
さて、先日S君から、「今度、モナリザの件でテレビに出ることになった」と言ってきた。

おお!NHK教育テレビ新日曜美術館」!と思うのは、素人の浅はかさ。
関西テレビの、バラエティ番組に出るという。

それも、「街の人間国宝」というコーナー。(-_-;)
「ヘンなおじさん」扱いなのではなかろうか。
いいのか、S君。

きのう、見ました。
S君、かなりの時間、しっかり映ってました。
が、危惧したとおり、完全に、ヘンなおじさん扱いでした。

国立大学教授という肩書きは出なかった。
S君が、いくらなんでもまずいと思って出さなかったのか、テレビ局の方が、いくらなんでもまずいと思って出さなかったのかは不明です。

まあ、これだけおちょくられたら、S君もあきらめがつくだろうと思いました。
モナリザのうしろに何が描いてあるか」という「美術史に残された最大の謎」(S君談)を解明した功績により、S君は、番組特製の「人間国宝」表彰状をもらって喜んでました。

テレビでも、モナリザのうしろに何が描いてあるか、コンピュータグラフィックスや、自作油絵を使って熱心に説明してたけど、なんだったかは忘れました。