若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

ほめて育てる

色々お稽古事をしてると、この世界では「ほめて育てる」のが基本だなと思う。

料理教室に初めて行ったとき、料理の経験はあるかと聞かれた。

目玉焼きを作るくらいですと言ったら、「わー!卵が割れたら一人前ですよ」

包丁を使ったことはあるかと聞かれて、りんごの皮をむくくらいと言ったら、「すごーい!」

教室で人参を切ったりすると、そのつど、「いいですよ!その調子!」とうるさいくらいに励まされた。

今は、そんなことはない。

デッサン教室でも、乗馬でもギターでも、先生達は、「何度言ったらわかるんだ?」と思ってるでしょうな。
中高年相手には慣れていて、こんなもんだ、と思われてるかな。

だいたいほめてもらえますね。
学校でほめられたことはあるだろうか。
ないように思う。
学校の先生に、「ほめて育てる」という気はなさそうだ。

料理でも、素人相手は甘いが、玄人の世界は、とんでもなく厳しいようだ。
プロは、ほめて育てるものじゃないのでしょう。

プロ野球近鉄で活躍した鈴木投手が、プロになって一年目に、大投手金田さんにカーブの投げ方を教えてほしいと頼んだら、「学校なら、監督やコーチが教えてくれるが、ここはプロ野球だ。自分で考えろ」と言われたそうだ。

私が習っている中では、デッサン教室の先生が一番厳しい。
中高年相手とはいえ、受験生といっしょに教えてるから、そう甘い顔はできないのだろう。

乗馬クラブで、かなりの上級者が障害のレッスンを受けるのを見てたら、先生が、「やる気あるんすかっ!?」と厳しい声をかけてた。
障害を飛ぶとなると、かなり危険だから、そう甘くはしてられないのだろう。

絵やギターは、さしせまった肉体的危険はない。
見せられたり聞かされたりする人が迷惑するだけの話だ。

「ほめて育てる」でいいのだろう。
いや、先生には、私たちを「育てる」気はないか。