きのうは乗馬クラブ。
クラブが一番気を付けてるのは、けがをさせないことでしょうね。
馬じゃなくて会員にですよ。
私みたいにどんくさい中高年が多いからたいへん気を使うと思います。
クラブで馬に乗るとき踏み台を使うと言ったら、戦前の高等学校で馬術部に入ってた人があきれてました。
「大名乗りですなあ!」
いや、べつに「大名乗り」というようなたいそうなものではなく、足が上がりにくい、乗りにくい、乗り損なってけがでもしたら面倒、ということですよ。
ちゃんと乗るまで指導員がしっかり馬をおさえててくれます。
一人ずつ鞍にまたがるのを確認してからレッスン開始です。
きのう、馬にまたがって後の人が乗るのを待ってたら、前のほうで「きゃ〜!」という悲鳴が聞こえた。
声のほうを見て、一瞬どうなってるのかわからなかった。
女性が奇妙奇天烈な格好で馬にまたがってるというのはわかった。
どこが変なのかがわからなかった。
よく見ると、女性は馬の首にしがみついてたのだ。
胴体に置かれた鞍に座ってるのが正しい。
悲鳴の主は、どういうわけか首に座ってた。
馬が迷惑そうに首を振るので女性は悲鳴を上げて必死にしがみついてた。
指導員が飛んで行って事なきを得た。
彼女がなぜ鞍から大幅にずれて首に座ることになったのかはナゾである。
女性も驚いたでしょうが馬も驚いたと思います。
見ていた私たちも驚いたが、指導員は驚いてなかった。
乗馬クラブに限らず、音楽教室、油絵教室、料理教室、中高年相手の教室では少々のことがあっても驚いてられませんよ。