きのうは美術予備校。
私と同年配の男性Dさんは、何か趣味でもと、水彩画を始めた人です。
絵は初めてなので、基礎から勉強したいということで、先日から石膏デッサンに挑戦してます。
今、何体目かの「アリアス」を描いてます。
うつむいた、愁いを含んだ顔が美しいけど難しい。
先生の、厳しく適切な指導で、中高年初心者としてはかなりの水準で描けてると思います。
きのうの終了前、先生が、「さあ、ここから時間がかかりますからね。がんばりましょう!」と励ますように言いました。
教室を出て、駅に向かって歩いてたら、Dさんが、「先生が、ここから時間がかかるって言われましたけど、私、今日で6回目なんですよ。一日3時間でしょ、18時間かかってるんですけど、ここからが長いって・・・。去年いた受験生のNくんなんか、一枚5時間で仕上げると言ってましたよ」
肩を落としてというか、がっくりげっそりという感じです。
引き合いに出されたNくんというのは、現役で東京芸大合格の男子です。
東京芸大合格の子とくらべてはいけないと言ったら、さびしく笑ってました。
そういえば、Dさんは、以前、もう一度大学受験をしたいと言ってました。
よほど悔いが残ってるのか、予備校に通ううち「気分は受験生」になったのか?